ビットコインの世界では、今月、重要な閾値が突破された。価格ではないが、これには「数百万」の意味が込められている。
オンチェーン分析企業グラスノードのデータによると、5月18日時点で、少なくとも1BTCを保有するアドレス「ホールコイナー」が100万を超えた。
ハイパービットコイナイゼーションが到来=アダム・バック
「ホールコイナー」の数が着実に増えてきたことをグラスノードは示しており、1BTCを保有するウォレットの増加トレンドはほぼ下がることなく進んだ。
2022年には、このトレンドが加速した。年始には81.4万のホールセラーがいたが、年末には97.8万に増えた―これは20%の増加だ。
ビットコイン企業ブロックストリームのCEOで共同創設者でもあるアダム・バック氏は、近い将来に「ハイパービットコイナイゼーション」が到来すると主張した。
バック氏によると、既存のトレンドが続けば、BTCの価格上昇は購入を高級品というだけでなく、全く手の届かないものにしてしまうという。
「何故なら10万人が数年間で1BTCを買おうとすると、価格を手の届かないところまで押し上げてしまうからだ」と彼はツイートした。
さらに、「現在のHODLerの多くは売らない」という。
「たとえば、最近のホールコイナーのほとんどは売らず、おそらく次のビットコイン取得目標に向けて動き始める。ほとんどの人が更に買い増しを試みている!」

コインテレグラフが報じたように、既存のビットコイン投資家である長期的な市場参加者は、最近の弱気市場とその後の価格回復を通じて売る衝動に一般的に抵抗している。
一方、2023年に投機または短期保有者の増加があり、新しいビットコインの強気市場の誕生を期待する人が増えているようだ。
クジラは停滞か
その他方、グラスノードのデータはクジラ(大口投資家)ウォレットが停滞状態になっていることを示している。
1000BTCから9999BTCまでのエンティティは、2022年中ごろから減少した後、回復の兆しを見せている。
一方、1万BTC以上のエンティティは、昨年11月のFTX崩壊後に入った範囲内に留まっている。現在、そのようなエンティティは117ある。

モニタリングリソースのマテリアルインディケーターズなどは、最大クラスのクジラが依然として取引活動によりBTC価格アクションに最も影響を及ぼしていることをしばしば指摘している。