カナダのマイニング会社ハット8は仮想通貨市況が不況の中、マイニングによるビットコイン保有量を蓄積し続けているため、ビットコイン保有量が8,000ビットコイン(BTC)の大台を突破した。

ハット8は2022年8月の最新マイニングレポートを発表し、同月にビットコイン保有量を375BTC増やし、保有量合計を8,111BTCにしたことを明らかにした。同月に1日あたり12.1BTCをマイニングし、1エクサハッシュあたり125.8BTCのレートでマイニングしたと報告した。

弱気市場が続き、他のマイニング事業者が保有するBTCの一部を売却せざるを得ない中、ハット8は自称「長年のHODL戦略」を継続し、採掘したBTCのすべてを保有している。

同社はさらに、カナダのケロウナにあるメインデータセンターに180個のエヌビディア製のGPUを設置したことを発表した。同センターでは現在イーサ(ETH)をマイニングしているが、2022年9月に行われるマージを控え、GPUマイニング機器は人工知能や機械学習、あるいはVFXレンダリングサービスに利用される予定だという。

ハット8は、中国のASIC MicroBTマイナーの買収により、マイニング能力の向上も続けている。同社は2021年10月にMicroBT M30S、M30S+、M30S++のマイナーを新たに12000台購入するために5870万ドルを支払い、2022年まで毎月1000台を注文している。