中国最大のオンライン通販会社、京東集団(JD.com)の子会社である京東クラウドが、仮想通貨取引所のフォビと提携を結び、ブロックチェーン技術の応用とクラウドコンピューティングの研究に取り組むことになったと、6月28日にプレスリリースで発表した。

 プレスリリースによると、両社は金融サービスやモノのインターネット(IoT)、サプライチェーンの分野にフォーカスしながら、主なブロックチェーン技術の応用ケースを共同で探る戦略的協力協定を締結した。さらに、リング署名、準同型暗号、ライトニングネットワーク、様々な形のコンセンサスアルゴリズムの設計と実装といった、基板となるブロックチェーン技術についての研究も進めたいとしている。

 京東集団のバイスプレジデントで京東クラウドの製品開発部門を率いるガン・フー氏は、ブロックチェーン分野における京東クラウドの「豊かな」技術経験と「ユニークな」技術的アドバンテージが決定打となって、協定の締結に至ったと語った。

 6月はじめ、フォビは新しいパブリックブロックチェーンである「フォビ・チェーン・プロジェクト(HCP)」を発表している。この新たなパブリック・ブロックチェーンは、団体や個人を含む「誰もが参加できるよう開かれたものとなる」予定だ。フォビグループによると、この新たなプラットフォームは「価値の交換、資金調達、証券化など」に使われることになるという。