中東情勢の懸念が後退していることに加え、15日には米中貿易協議の第一段階の合意文書への署名が予定され、米中関係の修復が進むとの期待が広がっている。合意文書の詳細がどのようなものか不明だが、マーケットではリスクオンの流れを強めている。

 

また、米政府が中国を為替操作国リストから外す方向で検討していると報じられたことも、投資家心理の改善につながった。NYダウは83.28ドル高の28907.05ドルで引け、米国10年債利回りも1.842%と上昇した。

 

本日は22時30分に12月消費者物価指数(CPI)が発表される。予想は0.3%(コアCPIは0.2%)。

 

消費者物価指数は労働省が毎月発表しており、消費者が購入する商品とサービス価格変動を測定する。コアCPIは、食料品やエネルギーを除いた商品とサービスの価格変動。いずれも予想より高い結果となれば、米ドルにとって買い材料になる。

 

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

 

今日のドル円予想レンジ 

109.50~110.50円

6時6分時点のドル円は109.94円と、ついに12月の高値109.73円を上回った。節目の110円をうかがう展開になっているが、15日に第1段階の米中通商合意が署名されるという期待感から、本日もしっかりとした展開になるだろう。