香港でも現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の実現に向けた動きが出ている。現地の金融サービスがビットコインETFを立ち上げる計画だ。

ブルームバーグの報道によれば、香港に拠点を置く金融サービス会社ベンチャー・スマート・ファイナンシャル・ホールディングス(VSFG)は、ビットコイン(BTC)を直接対象とするETFを2024年第1四半期に立ち上げる予定だ。

VSFGの投資・商品グループ責任者であるブライアン・チャン氏は、「非常に大きな可能性を秘めた市場だ」と述べ、同社は今年末までに運用資産総額5億ドル(約740億円)に達することを目指していると語った。現在、同社は香港証券先物委員会(SFC)に申請し、ビットコインの現物型ETFを開始する準備を進めているという。

SFCが2023年12月に、香港で認可されたライセンスを持つ機関からのビットコインの現物型ETFの申請を受け付ける準備ができたと発表していた

地元報道によると、少なくとも10の資産運用会社が香港で仮想通貨ベースのETFを立ち上げる準備を進めている。米国で1月11日にビットコインの現物型ETFが成功裏に立ち上げられたことを受け、香港が今後数か月間でビットコインETFの申請を加速する可能性が高いと現地メディアは報じている。

香港では既に先物ベースの仮想通貨ETFを提供している企業がビットコインの現物型ETFの申請者となる可能性がある。2023年にサムスンビットコイン先物ETFを立ち上げたサムスン・アセット・マネジメントは、「現物型ETFを立ち上げる可能性を排除しない」と報じられている。

コインテレグラフはVSFGに対し、ビットコインのスポットETFを立ち上げる計画についてコメントを求めたが、公開時点ではまだ返答を得ていない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン