仮想通貨の取引高で世界第7位の取引所HitBTCは3日(現地時間)、日本で取引サービスを提供するため、日本法人の設立を準備していると公式ブログで明らかにした。HitBTCはこのブログを更新する前には、公式サイトのサービス制限欄を更新し、日本居住者へのサービスを一時停止すると記していた。

HitBTCはブログで、金融庁と協議を重ねた結果、日本人居住者向けのサービスを停止する決定をしたことを報告。日本居住者にサービスを提供するには、仮想通貨交換業免許を取得する必要があることから、今年に入り、日本の大手法律事務所と連携して、免許の取得と日本法人立ち上げの準備をし始めたと明らかにした。今年第3四半期に日本で事業を開始することを目標に、日本で雇用を進めており、M&Aの機会を探っているとも記している。

 HitBTCチームの代表は、仮想通貨市場を洗練されたものにするためには、規制に従うことが必要不可欠と述べ、規制当局と緊密に連携していく姿勢を強調。日本居住者向けサービスを一時制限した現在も、日本ですぐにサービス再開をすることに自信があると述べた。HitBTCはまた、アジア太平洋地域の成長を見込んで、この地域に多大なリソースを投入していると話している。

 昨年4月に施行された改正資金決済法では、仮想通貨交換業の登録業者と登録申請中のみなし業者のみ日本での営業を許可されている。世界最王手の取引所バイナンスは、無登録で営業をしたとして、今年3月に金融庁から警告を受けて日本市場から撤退している。