仮想通貨ヘッジファンドの幹部らが、バイナンスのBNBトークンへの投資を目的として、1億ドルの資金調達を目指している。これは、マイケル・セイラー氏のビットコイン準備資産戦略を模倣する動きとみられている。

ブルームバーグの報道によると、この取り組みを主導しているのは、パトリック・ホースマン氏、ジョシュア・クルーガー氏、ジョナサン・パッシュ氏の3人で、いずれも以前はコーラル・キャピタル・ホールディングスの幹部を務めていた。コーラル・キャピタルは、2024年にDNAファンドが買収したベンチャーキャピタル企業だ。

同報道によれば、幹部らは今月中の資金調達完了を目指しており、ナスダック上場を視野に入れた新会社「Build & Build Corporation」を通じてBNBの買い集めを開始する予定だという。

The BNB token is currently valued at around $630. Source: Cointelegraph

BNBは、時価総額で5番目に大きい仮想通貨であり、コインマーケットキャップによるとその市場規模は878億ドルに達している。BNBはバイナンス・エコシステムのユーティリティトークンであり、BNBビーコンチェーンのネイティブ資産として機能している。

資産運用会社スタンダードチャータードは5月、ネットワーク活動の活発化を背景に、BNBの価格が年内に2倍以上に上昇する可能性があると予測していた。

マイケル・セイラーの戦略を踏襲

ブルームバーグによると、Build & Build Corporationは、マイケル・セイラー氏が率いるマイクロストラテジーのビットコイン(BTC)投資戦略をモデルとしているという。マイクロストラテジーは過去5年間で59万2,000BTC以上を蓄積しており、最近では地政学的リスクの高まりにもかかわらず、2,600万ドル相当のビットコインを追加購入している。

こうした動きに追随するように、複数の上場企業がバランスシートにビットコインを組み入れる戦略を取り入れており、デジタル資産としてのビットコインの価値提案をさらに強化している。

日本のビットコイン準備資産企業であるメタプラネットは、月曜に新たに1,111BTCを追加取得し、保有総数は1万1,111BTCに達したと発表した。

4月には、別のビットコイン取得ビークル「21キャピタル」がステルス状態から登場し、キャントール・フィッツジェラルド、ソフトバンク、テザー、ビットフィネックスといった大手の支援を受けている。

コインテレグラフの報道によれば、テザーとビットフィネックスは最近、39億ドル相当のビットコインをこの新会社に移管しているという。

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