資産の半分を破綻した仮想通貨取引所FTXに預けていたヘッジファンド、ガロアキャピタルはついに閉鎖を決定し、残った資産を投資家に返還することにした。
2022年11月12日、同ヘッジファンドは公式ツイッターアカウントからの発表で、FTX取引所に大きなエクスポージャーがあったことを認めていた。
For the record, yes we did have significant funds stuck on FTX. No, we did not use any Bahamian method to move funds out.
— Galois Capital (@Galois_Capital) November 11, 2022
フィナンシャル・タイムズの報道によると、同ファンドは投資家に対し、すべての取引を停止し、ポジションをロールバックしたことを書簡で伝えたという。ガロアキャピタルの共同設立者であるケビン・シュウ氏は、投資家に謝罪し、FTXの状況の深刻さにより、運用が継続できないと主張した。
ガロアキャピタルによると、FTX取引所に預けられていない、利用可能な資金の90%を投資家が受け取ることができるとした。残りの10%は、話し合いがまとまるまで一時的に同社が預かるという。
これらとは別に、シュウ氏は、10年かかるとされる長い破産手続きを待つ代わりに、ヘッジファンドの債権を売却する意向も示した。ガロアキャピタルの共同設立者によると、債権の買い手は、破産裁判所で債権を追求する能力がより高いという。