ビットコインのネットワークは、今年前半の中国の取り締まり強化に伴う混乱を経た後、ハッシュパワーの回復が進んでいるようだ。

オンチェーン分析プロバイダーのグラスノードの10月4日のレポートによれば、中国での規制強化を受け、5月にハッシュパワーの50%がオフラインになったにも関わらず、ビットコインのハッシュレートが大幅に回復した。ハッシュレートは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)ネットワークの総計算リソースとなるものだ。

グラスノードは、ハッシュレートと採掘難易度の両方が「一貫した回復への道」にあると指摘している。

7月後半に採掘難易度は底を打った後、39%の増加となっており、中国からのマイナー流出以前の水準にまで回復しており、今週はさらに難易度が上昇する見込みだ。

Bitcoin mining difficulty: Glassnode

2020年5月の半減期イベントでブロック報酬が12.5BTCから6.25BTCに減少したが、マイニングの収益性は大幅に向上している。

グラスノードによれば、現在1日あたり4000万ドルというマイニング収益性は、2020年5月の半減期前から275%増加し、2020年6月の最低値である600~800万ドルから約630%増加した。

「マイニング市場の劇的な変化、複数にわたる大きな価格調整、2020年5月の半減期イベントにもかかわらず、ビットコインのブロック報酬の価値は上昇し続け、イノベーションや回復するためのインセンティブを生み出している」とレポートは付け加えている。

Bitcoin mining revenue: Glassnode