リミックスポイントは5日、ハッキングされ、30億円分の仮想通貨が流出した子会社の仮想通貨取引所ビットポイントジャパンで、6日から法定通貨の入出金サービスを再開する発表した。

法定通貨の入出金ではウォレットシステムを使用しておらず、ハッキング被害の影響を受けていないサービスであることを理由にあげている。

店頭仮想通貨証拠金取引については8月9日頃を、現物の売買取引は13日の再開時期を見込んでいる。

bitpoint

(出典:ビットポイントジャパン「サービスの一部再開の方針について)

資産の返還に該当する仮想通貨の送付サービスについては9月以降を予定。コールドウォレットから送付できる機能を実装し、顧客からの請求があった際に応じる対応を検討しているという。ビットポイントジャパンは預かり資産分の仮想通貨は全量を保有していると明らかにしている。

発表資料では調査状況の進展についても説明した。ホットウォレットの秘密鍵が盗まれ、不正に使用された際に、マルウェアであるバックドア型ウイルスが存在していたことがわかったという。

また、侵入ルートは特定できていないが、外部機関の調査から外部からの不正アクセスによりウォレットサーバに侵入されたことも正式に判明。仮想通貨取引システムにおけるデータの改ざんや利用者情報の流出の痕跡は確認できていないとしている。

仮想通貨取引システムの安全性については、サーバの一部運用停止やサーバへのアクセス管理の全面的見直し、ウィルス対策ソフトのレベルアップ、不正アクセス監視対策などのセキュリティ対策を講じたことによって、確保されたと判断したとしている。

【関連記事:仮想通貨取引所ビットポイント 、ビットコインやXRP(リップル)などの流出額を明かす|「現物での返済を検討」