プライバシーコインのグリン(Grin)が51%攻撃を受けた。

グリンのハッシュパワーの20%近くを占める2Minersによると、11月7日に正体不明のグループがグリンの全ハッシュパワーの57.4%を取得した。

「グリンのネットワークが51%攻撃にさらされている。支払いはストップだ。新しいブロックが拒否される可能性があるため、自身のリスクでマイニングをしてください」

グリンは、プライバシーとスケーラビリティ(規模の拡大)の実現を目指すプロトコル「MimbleWimble」(ミンブルウィンブル)を採用する匿名の仮想通貨だ。ミンブルウィンブルは、アドレスがないことなどが特徴で、利用者はデフォルトで匿名性を獲得。ブロックに記録される情報量が少ないため、取引スピードが速いという特徴がある。

51%攻撃は、マイナーがネットワークのハッシュパワーの51%以上を取得することで単独でコントロールすることを指す。

執筆時点ではグリンの価格に影響はあまり出ていない。コインマーケットキャップによると、過去24時間の下落幅は2%未満で、0.24ドル付近で推移している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン