プライバシーコインのグリン(Grin)が51%攻撃を受けた。
グリンのハッシュパワーの20%近くを占める2Minersによると、11月7日に正体不明のグループがグリンの全ハッシュパワーの57.4%を取得した。
Grin Network Is Under the 51% Attack!
— 2Miners (@pool2miners) November 8, 2020
Payouts are stopped. Please mine at your own risk only because the new blocks could be rejected.@grincouncil @grin_hub @Hotbit_news @Poloniex @kucoincom @gateio_info @CoinBene pic.twitter.com/6seDSRe8Qw
「グリンのネットワークが51%攻撃にさらされている。支払いはストップだ。新しいブロックが拒否される可能性があるため、自身のリスクでマイニングをしてください」
グリンは、プライバシーとスケーラビリティ(規模の拡大)の実現を目指すプロトコル「MimbleWimble」(ミンブルウィンブル)を採用する匿名の仮想通貨だ。ミンブルウィンブルは、アドレスがないことなどが特徴で、利用者はデフォルトで匿名性を獲得。ブロックに記録される情報量が少ないため、取引スピードが速いという特徴がある。
51%攻撃は、マイナーがネットワークのハッシュパワーの51%以上を取得することで単独でコントロールすることを指す。
執筆時点ではグリンの価格に影響はあまり出ていない。コインマーケットキャップによると、過去24時間の下落幅は2%未満で、0.24ドル付近で推移している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン