グレイスケールインベストメンツは、ヴァンエックのスポット型のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請拒否を巡って、米証券取引委員会(SEC)に批判を行っている。

グレイスケールは、11月29日にSECに書簡を出し、SECがヴァンエックやヴァルキリー、プロシェアーズなどの先物型のビットコインETFを認める一方、スポット型のビットコインETFを拒否するのは間違っていると主張した。

グレイスケールは、SECが「資産のデリバティブ市場への投資は受け入れられるが、資産自体への投資は受け入れられないという立場は根拠が全くない」と主張している。

SECが先物型とスポット型のETFを同じように扱わなかったため、行政手続法(APA)に違反したと主張している。

ビットコイン先物ETFは、トレーダーがデリバティブを介してビットコインの未来の価格を取引することを可能にし、スポット型のビットコインETFは、トレーダーが現在の資産価格で取引することを可能にし、それによって資産を保有しているのと同じように機能する。

グレイスケールは、グレイスケールビットコイントラスト(GBTC)をビットコインETFに変更するための申請をしており、この問題の当事者でもある。

グレイスケールは、ヴァンエックのスポット型ETFの申請を11月にSECが却下したことについて、SECを批判している。グレイスケールは、「2017年に最初にETFを拒否して以降、重要な規制および競争の進展を十分に考慮に入れていなかった」と指摘している。