仮想通貨投資信託を手がけるグレイスケールの親会社デジタル・カレンシー・グループ(DCG)が、グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)を2億5000万ドル分を購入することを計画している。

DCGは10日のプレスリリースでGBTCの購入計画を発表した。GBTCが不安定な状態にあるなかで、ETFに関する求人の動きに続くものだ。

プレスリリースによると、「DCGは手持ちの現金を購入資金に充て、公開市場で購入する」という。DCGは自社株買の理由を具体的には述べていない。

カナダのETFが競争を引き起こす

既報のようにGBTCは先週、史上最も大きいディスカウント価格で取引された。投資家は市場価格よりも13%低い価格でビットコインへのエクスポージャーを手にいれることができた。

GBTC premium vs. holdings vs. BTC/USD chart. Source: Bybt

カナダでETF販売がグレイスケールの頭痛のタネになっている。投資家がボラティリティの高いアセットクラスを採用する際に、最良のバリュープロポジションを求めているからだ。

米国ではまだ仮想通貨ETFは一つも認可されていないが、規制当局が今後承認することが出てくるのではないかとの期待が高まっている。

Layered Moneyの著者であるニック・バティア氏は「米国でビットコインETFが導入されれば、個人投資家の買い付けが活発化する」と述べ、次のようにコメントしている

「取引は利用可能なストック(供給量)を消滅させるような流れを引き起こす。2100万BTCという厳しい現実は、売り物のビットコインがほとんどないことを示している」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン