資産運用会社グレースケール・インベストメンツは8月22日、アバランチのネイティブトークンであるAVAXに対する新たな投資ファンド「グレースケール・アバランチ・トラスト」を立ち上げたと発表した。
グレースケール・アバランチ・トラストは「投資家に対し、スケーラビリティ、ネットワークセキュリティ、分散化を同時に最適化するよう設計された3つのチェーンで構成されたスマートコントラクトプラットフォームであるアバランチ(AVAX)へのエクスポージャーを提供する」とのべた。
アバランチは、現実世界の資産(RWA)のトークン化を促進することに重点を置いたレイヤー1のブロックチェーンネットワークであり、不動産、商品、または美術品などの有形資産をデジタルオンチェーントークンに変換する。8月22日にフランクリン・テンプルトンも、ブロックチェーン統合型マネーマーケットファンドをアバランチに拡大した。
グレースケール・アバランチ・トラストは、投資家が「主要な戦略的パートナーシップと独自のマルチチェーン構造を通じて」アバランチの「RWAトークン化の進展」に参加することを可能にすると、グレースケールの製品および研究部門の責任者であるレイハネ・シャリフ=アスカリ氏は声明で語った。
Grayscale has a suite of more than 20 investment products. Source: Grayscale
グレースケールの投資信託は上場されておらず、資格を持つ投資家のみが利用可能だ。8月13日には、グレースケールはメーカーダオのMKRトークンに投資する信託を立ち上げた。8月7日には、ビットテンソルとスイのネイティブプロトコルトークンに投資する2つの信託を立ち上げた。
グレースケールは世界最大の仮想通貨ファンドマネージャーであり、運用資産残高(AUM)は250億ドルを超える。ビットコイン(BTC)およびイーサ(ETH)の上場投資信託(ETF)であるグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)およびグレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)で最もよく知られている。
グレースケールはまた、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)やチェーンリンク(LINK)など、他のプロトコルトークンのためのプライベートシングルアセットファンドも運営している。8月12日のウェビナーで、グレースケールのグローバルETF責任者であるデイブ・ラバレ氏は、仮想通貨ETFの市場が新しいタイプのデジタル資産や多様化された仮想通貨インデックスを包含するように拡大すると予測した。
ラバレ氏は「より多くのシングルアセット商品、そして確実にいくつかのインデックスベースおよび多様化された商品を見ることになるだろう」と語った。