JPモルガンによると、世界最大の仮想通貨資産運用会社であるグレイスケールの動向が、ビットコインの短期的な価格見通しを握っているようだ。

ブルームバーグの報道によると、JPモルガンでストラテジストを務めるニコラス・パニギルトゾグルー氏は、ビットコインが4万ドルを上抜けない場合、短期的には弱気になると考えているようだ。ビットコインは1月に二度ほど4万ドルを突破している。

パニギルトゾグルー氏はこの水準を破れるかはグレイスケールの投資信託が重要な役割を果たすと指摘した。

「4万ドルを上抜けるために、今後数日から数週間に渡り、グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)への流入が1日あたり1億ドルペースを維持する必要がある。」

ビットコインが4万ドルの浮上に失敗した場合には、「先週の調整が続く可能性がある」という。

ビットコインは12月に2万ドル突破して以来、3週間で2倍以上に上昇した。トレーダーは次の大きな動きを探っており、ここ数週間でレンジ相場となっている。

一方でグレイスケール は仮想通貨史上に大きな影響力を持ち始めている。同社への仮想通貨資産商品への週の平均流入額は、第4四半期に2億5050万ドルに達し、過去最高を更新した。ビットコイン投信への週平均流入額は2億1710万ドルだ。

既報のように、グレイスケール が1月13日に投資家の新規受付を再開した際には、ビットコイン価格は急上昇した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン