ビットコイン投資信託のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のアンロック(売却可能期間)が今週終了し、大きな売り圧力との懸念が終わった。
Bybtのデータによると、26日の時点でこれ以上のアンロックは予定されていないことが確認できる。
ビットコインはFUDシナリオを回避
GBTCでのアンロックイベントは2021年に入ってから、BTC価格の弱気予測の焦点になっていた。
一度に数万BTCに相当する量が放出されるため、売り圧力が急増してセンチメントが暴落するのではないかと懸念する声もあった
しかし、このような事態は起こらなかった。
最後のアンロック日である25日には、わずか58BTC相当が対象となった。これに対し、1日あたりで最大だった7月18日には、16,240BTCが対象となっていた。

グレイスケールにまつわる弱気な物語は消えていった。次のアンロック期間は2022年まで予定されていない。
著名アナリストのウィリー・ウー氏は先月、市場がこのイベントに反応していないことが明らかになったことで、次のように述べていた。
「伝統的なアナリストたちが、グレイスケールのアンロックで何十億もの売りが出ると言っていたのを覚えているかい?何も起きなかったね」
モルガン・スタンレー、GBTCに大きな賭け
一方で、モルガン・スタンレーが、GBTCにかなりの投資をしていることがデータから明らかになった。
今週、米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書によると、同行は自社のインサイト・ファンドだけで92万8,000株以上のGBTCを所有している。
同行のJPモルガン・チェースや、ビットコイン推進派で有名なアーク・インベストも最近の購入者だ。GBTCは、ビットコインのスポット価格よりも割安な価格で取引され続けており、26日時点で13.3%も安くなっている。
