仮想通貨投資信託を手がけるグレイスケールは、米国がビットコインETFを承認するまでに「2、3の市場の成熟点」を突破するだけで、時間の問題であるとの見解を示した。

グレイスケールのマイケル・ソネンシェインCEOは19日にCNBCに出演し、米国のビットコインETFは「承認されるかどうか」ではなく「いつ承認されるか」の問題であると述べた。

「ビットコインETFに取り組む」

米証券取引委員会(SEC)には現在、13件のETFが申請されている。しかし、これまでに申請と却下、または申請取り消しが米国で繰り返され、一度も承認されたことはない。

そうした中で、ソネンシェイン氏は同社のビットコイン投資信託であるGBTCを、条件が整えばETFに転換することに「100%取り組む」と述べ、ETFが承認されるのは時間の問題であるとの見解を示した。

「我々の見解では、現物市場が成熟するには、いくつかの異なるポイントが必要だと考えている。それは、規制当局がこの種の商品を承認し、投資家が求める保護を提供するために必要な最終ポイントだ」

先週、グレイスケールは、米国の大手銀行であるBNYメロンとの提携を発表した。BNYメロンは、GBTCが変貌を遂げる際にサービスを提供することになるようだ。

GBTCは、日曜日に発生した最大のロック解除イベントを巡って、ビットコイン価格の下落要因になるとされているが、価格への影響については意見が分かれている。

機関投資家は増加

今月は取引量が少なく、全体的に市場の方向性が定まっていないにもかかわらず、機関投資家の増加が続いている。

既報のように、バンク・オブ・アメリカは先週、ビットコインの先物取引を提供すると報じられた。

さらに、ある調査では、既存の機関投資家のBTC投資はまだ終わっておらず、回答者の40%が今後も買い増しを予定していると回答している。