イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、グーグルの量子コンピューターがビットコイン影響を与えるという説に感銘を受けていないようだ。

ブテリン氏は、グーグルが発表した”量子超越”到達について、量子コンピューターのポテンシャルがあると言う証明にはなったが「何かに直接使えると言う段階からはまだ遠い」と述べた

今回のグーグルの発表について、ビットコインへの影響を考えるのは時期尚早という意見が多い。

「マスタリング・ビットコイン」の著者であるアンドレアス・M・アントノプロス氏は、今月10日、「影響は何もない」と発言。グーグルの言う量子超越性とは、「一部の問題に対する量子コンピューターの適用性」を示したことであり、暗号技術を破るといった類の話ではないと解説した。

また、ブロックストリーム社の最高戦略責任者(CSO)であるサムソン・モウ氏は、「”正解らしきもの”は見つけられるが”正解”は見つけられない」とし、量子コンピューターがビットコインにとって脅威になるとは思わないと述べた

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一方、コンセンサスアルゴリズムPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨にとっては朗報という見方も出ている。

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