グーグルがスーパーコンピュータの計算能力を超える量子コンピューターを開発したことで、ビットコインへの影響が考えられている問題で、ビットコイン・コアへの貢献で知られるピーター・トッド氏が「グーグルの量子コンピューターはまだプリミティブな状態であり暗号を破るほどではないため、何も意味しない」と反論した。
ピーター氏はツイッターで「今後スケールアップするかはわからないが、量子ビットを追加するには莫大なコストがかかる」と指摘した。
It means nothing because Google's quantum breakthrough is for a primitive type of quantum computing that is nowhere near breaking cryptography.
— Peter Todd (@peterktodd) September 24, 2019
We still don't even know if it's possible to scale quantum computers; quite possible that adding qbits will have an exponential cost. https://t.co/wSmO6ycaJk
量子コンピューターの開発については、21日にフィナンシャル・タイムズがグーグルの研究者の論文を確認。
現在最も強力なスーパーコンピューターである「サミット(Summit)」が1万年かける計算を、量子コンピューターは3分20秒で計算できるという。こうした計算力から第3者が公開鍵から秘密鍵を割り出すことが可能になると推測されることから世界中のビットコインにアクセスできるようになると、一部の研究者が警鐘を鳴らしている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版