よく現在の仮想通貨業界はインターネット黎明期に似ていると言われる。2000年代にITバブルがはじけた後、終わると思われていたIT企業は復活。更に言えば現在はFANG(Facebook, Amazon, Netflix, Google)に代表されるように米国株式市場を牽引する存在に迄なった。これとのアナロジーで、現在弱気の仮想通貨相場も将来的には復活するという見る人もいる

では、どんなアイデアがIT業界黎明期に生まれてITバブルで消えていったのだろう?ツイッターのハンドルネーム@backusのまとめが話題になっている。

「生まれた時代が悪かった…」現在、仮想通貨業界の中に良いアイデアが溢れているが、それが理由で消えてしまうものも多いのかもしれない。

①”2004年版 Tinder” Online SpeedMatching

今流行りの出会い系アプリの一つTinder(ティンダー)。相手のプロフィールを見て「Yes」か「No」かテンポよく判断していくというアイデアは2004年にも存在していた。ただ、当時はその手段がチャットではなく、電話だった。プロフィールや顔写真をチェックした後、簡単な会話を交わし、「Yes」か「No」か別の連絡先に伝えたという。

Kozmo(1998年~2001年)

地元にいれば1時間以内での宅配代行を頼めるサービス。現在、米国で流行中の買物・宅配代行サービス「ポストメイツ(Postmates)」とほとんどアイデアは同じだが、アプリがなかった。

Webvan(1996年~2001年)

今でこそアマゾンフレッシュや米国のInstacartのようにスーパーから生鮮食品を宅配してもらうサービスはあたりまえになった。このアイデアを20年以上前に実現しようとして失敗したのがWebVanだ。@backusによると、直近の企業価値が42億ドル(約4800億円)のInstacartとの違いは、在庫の管理から宅配サービスまでを外注できなかったことだ。

TextPayMe (2006)

携帯電話を使って友人同士で送金ができるサービスTextPay Me。日本ではまだ馴染みがないが、現在米国で若者を中心に流行っているのはTextPay Meではなく、個人間送金アプリVenmo(ベンモ)だ。当時の記事には「TextPay Me」は「ペイパルが論理的に考えて取るべき次の選択肢」と書かれている。しかし、ペイパルに買収されたのはVenmoだった。

Pets.com(1998年~2000年)

当時、ペットフードや関連商品をオンラインで販売するというのは、悪いアイデアだったのだろうか。それとも、バブルが弾けたことによって未成熟なまま終わってしまったのだろうか。2017年にペット用品大手のPetsmartがchewy.comを33億5000万ドル(約3800億円)で買収。現在、両社ともペットフードや用品をネット販売している。

 

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