米金融大手のゴールドマン・サックスは17日、ロイド・ブランクファインCEOの後任として、デービッド・ソロモン最高執行責任者(COO)を指名したと発表した。仮想通貨市場に対する機関投資家の興味が高まる中、「投資銀行の雄」ゴールドマン・サックスの方針に変更はあるのか注目される。

 ソロモン次期CEOは、6月にブルームバーグとのインタビューの中で仮想通貨に対して次のように好意的に答えていた

 「ビットコインの先物取引を開始すべく準備を進めていほか、他の業務に関しても社内で話している。ただかなり慎重にやるつもりだ。顧客の声に耳を傾けたり、すでに先物取引をしている顧客の手助けをしたりしているよ」

 過去数年間、ゴールドマンサックスの仮想通貨へのスタンスは変遷をたどった。2014年には、ビットコインは通貨として機能しないという見解を示したものの、その3年後には、もはや機関投資家にとってビットコインや仮想通貨を無視することは難しいとこれまでの考えを改めた。先月には、仮想通貨は「詐欺ではない」とし、トレーディング業務を始める方針を示した