要点
◆ゴールドマンサックスは、新たな仮想通貨関連のデリバティブ(金融派生商品)開発は急いでいない
◆少数の顧客に対してノンデリバラブル・フォワード(NDF)取引を準備
◆「イーサリアム(ETH)のノンデリバラブル・フォワード(NDF)取引を検討」報道は誤報

ゴールドマンサックスは、新たな仮想通貨のデリバティブ(金融派生商品)開発は急いでいない。The Blockが30日関係者の話として報じた。注目度の高いゴールドマンサックスの仮想通貨参入だが、話が一気に進むという訳ではなさそうだ。

今年の6月、米国の大手銀行ゴールドマンサックスが仮想通貨のデリバティブ取引を検討していると話した。The Blockによると、ゴールドマンサックスは、少数の顧客に対して先物の一種であるノンデリバラブル・フォワード(NDF)取引を始められるよう準備を進めている。また、仮想通貨のカストディ(資産管理)サービスも検討しているという。

ただ、その他の金融商品開発はまだ検討していないという。

仮想通貨メディアのAbacus Journal が「ゴールドマンサックスがイーサリアム (ETH)のノンデリバラブル・フォワード(NDF)を積極的に検討している」と報じたものの、The Blockが取材した関係者はこれを否定。ゴールドマンサックスの顧客は必ずしも新たな商品を求めていないそうだ。ただ、顧客は仮想通貨市場に対して興味を持っていないわけではなく、「どういう風に始めれば良いか」問い合わせが相次いでいるという

9月にゴールドマンサックスが仮想通貨のトレードデスクを開設する計画を取り止めたという報道があったものの、ゴールドマンサックスのCFO(最高財務責任者)マーティン・チャベス氏はこれをフェイクニュースと否定。その際チャベス氏は、仮想通貨業界での歩みは時間がかかるという見解を示していた。

「カストディの観点から、我々はまだ機関投資家に安全な水準のカストディサービスを提供できないと考えている。そうした制度が構築されるのには興味があるが、長い道のりだと思う」

 

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