ゴールドマンサックスのアナリストは、未だに仮想通貨(暗号資産)ビットコインを資産クラスとして認めないようだ。

5月27日に顧客向けのウェブキャストの中でゴールドマンサックスは共有した資料の中で、ビットコインや仮想通貨は現在の経済環境においても成功しそうな資産ではないという見方を示した。

「ビットコインを含む仮想通貨は資産クラスとして適切ではない」

ゴールドマンサックスは仮想通貨のボラティリティ(変動幅)の高さや他の資産クラスとの相関関係が不安定であること、インフレのヘッジとして機能するという証拠がないことを理由に挙げた。

その上で、一部のヘッジファンドが高いボラティリティを利用してビットコイン投資に乗り出していることを確認しつつも、顧客に対してポートフォリオの一部にビットコインを組み込むことを推奨しなかった。

ゴールドマンサックスの最高投資責任者(CIO)であるシャーミン・マサヴァーラマニ氏は、「ヘッジファンドはそのボラティリティの高さから仮想通貨トレードに魅力を感じているようだが、合理的な投資妥当性につながるとはみていない」と述べた。

既報の通り、著名ヘッジファンドマネジャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏が、「グレート・マネタリー・インフレーション」を理由に、ポートフォリオの約2%をビットコイン(先物)で持っていることを明らかにしていた。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン