1万ドルを回復した仮想通貨（暗号資産）ビットコイン（BTC）は大きく下落することなく、大台をキープしている。一時今年の最高値である10300ドル台を破ろうとしたものの、足元では10100ドルを推移している。
（出典：coin360 6月2日 午前10時45分）
今回の1万ドル突破の直前に、元ゴールドマンサックスのパートナーでギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は「1万ドルを超えると、一気に動くだろう。電車に乗り遅れるな」とツイート。
今後の動きについては金とビットコインの価格を注視することで、どのように上昇していくかが読めるとした。金の価格については、米国で白人警官が黒人男性を死亡させたとして抗議デモが米国各地に広がり、伝統的市場が不安定になっていることから「安全資産」である金が2011年以来の高値となっている。
1万ドルの次は10万ドル？
1万ドルを超えて、一気に上昇するとの指摘はテクニカル的にも現れている。
投資家情報を提供するリアルビジョンのラウル・パルCEOはビットコインが1万ドルを破ったことを受けて、過去最高値を記録した2017年末から引いた長期の下降トレンドラインを上抜ける動きを見せていることを示唆した。
（出典：RaoulGMI）
仮想通貨ニュースサイトであるビットコイニスト（Bitcoinist）の報道によると、パルCEOは4月のニュースレターで、上記と同様のチャートを引用し、今後2年間で10万ドルに到達する、とのコメントをしたという。
同氏は長期的にはビットコイン価格が47万6000ドルに達するとの見方も示しており、強気シナリオをこれまでにも提示している。