モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアティブ(MOBI)は、ブロックチェーン技術を分散型車両充電ネットワークに統合するためのグローバル標準を発表した。

バッテリーは非常に高価であるため、風力や太陽光によって生成された余剰エネルギーの貯蔵は、再生可能エネルギー業界にとって、大きな問題だ。しかし、電気自動車はすでにかなりのバッテリー貯蔵容量があるため、再生可能エネルギーを貯蔵するために電気自動車を分散型エネルギーグリッドに接続することについて多くの作業が行われている。

MOBIの電気自動車グリッド統合(EVGI)ワーキンググループの最初の設計仕様は、過剰なグリーンエネルギーをより有効に活用する分散型充電ネットワークの基盤を築くことを目指しており、「車両からグリッドへの統合」、「トークン化されたカーボンクレジット」、および「ピアツーピアアプリケーション」の確立につながるという。 

MOBIのCOOは、この規格は「電気自動車と充電エコシステムのあらゆる側面」を代表する企業に利益をもたらすと主張し、次のように述べている。

「電気自動車、充電器、電力会社は、安全なIDを持ち、標準のメッセージング形式で通信し、充電、生成、交換などのトランザクションを分散型台帳に自動的に記録できる」

EVGI標準はチェーンにとらわれず、「各ユースケースの適切なデータ属性と機能を組織が独自のアプリケーションの作成に利用できるようにする」ことを目指していまるという。