国際通信会社大手のColtテクノロジーサービスとPCCWグローバルは、ブロックチェーンの概念実証を推進するため、ブロックチェーン スタートアップ企業と提携した。この共同構想により、通信業界全体でサービスのキャリア間決済が自動化されるかもしれない。英メディアのフィネクストラが5月8日に伝えた。
当初の概念実証は、過去の履歴データを使って試験が行われていたが、現在は進歩し、ブロックチェーンへのリアルタイムデータフィードの取り込み試験に成功している。これにより、トラフィックを自動的に検証し、キャリア間で決済することが可能になる。
これまで、概念実証はHKTの国際部門であるColtテクノロジーサービスと、香港の大手通信サービスプロバイダーであるPCCWグローバルとの間での2社間試験に絞られてきた。
概念実証は今後、大手通信ホールセールキャリアの世界的ネットワークである、ITWグローバル・リーダーズ・フォーラム(GLF)の他のメンバーにも拡大される予定である。BT、HGCグローバルコミュニケーションズ、テレフォニカ、及びテルストラは全社、パイロット試験に参加している。HGCのアンドリュー・クォックCEOは、この「極めて重要な」構想が世界中の通信業界でビジネス手法の形を変える可能性があると述べている。
先月、中国の通信大手ファーウェイが、ハイパーレッジャーによる最新のブロックチェーン クラウドサービスを公開した。また、韓国の通信事業者SKテレコムは、デジタル資産管理向け、及びICO投資エコシステム支援向けに、2つの新たなブロックチェーン技術プラットフォームを発表している。