仮想通貨のウォレットアプリを展開するGinco(東京・渋谷)は15日、マイニングマシンの世界最大手ビットメインから、正規のリペアライセンスを取得し、日本国内で初めて、認定リペア事業者になったと発表した。

 Gincoは6月4日、仮想通貨のマイニング事業に参入したと発表している。マイニング機の卸売や運用代行を手がけており、モンゴルにはマイニング子会社がある。

 これまでは、マシンの修理は中国のビットメイン本社に依頼をしなくてはならず、輸送期間を含む1〜2ヶ月分の機会損失が発生していた。今回のライセンス取得により、日本とモンゴルで、ビットメインのマシンのリペアサポートを実施し、正規パーツを用いた修理を迅速に提供できると説明している。

 ビットメインはASICのマイニング機を販売しており、世界の市場シェアは7割。同社は、今年第4四半期、または、来年第1四半期に、香港証券取引所への上場を予定している。IPOでは180億ドル(約2兆円)を調達する計画だ。7月のプレIPOでは、ソフトバンクグループやテンセントなどから、およそ10億ドルを集めた。