仮想通貨ウォレットサービスを手掛けるGinco(東京・渋谷区)は13日、ICカード型のハードウェアウォレットの開発すると発表した。オンライン端末との接続の際には指紋による生体認証で行い、非接触通信でトランザクションデータを共有するという。ブロックチェーン企業のLongHashと提携し、2019年上半期に発売する予定。

新しく開発するハードウェアウォレットは「Kinco」との名称。LongHash社が支援するウォレット企業WOOKONGと共同で開発する。

Gincoによれば、従来のハードウェアウォレットは、利用の際にオンライン端末と接続する必要があり、その際に端末へのマルウェア感染やトランザクションの書き換えが問題視されていた。

Gincoでは非接触通信でのデータ共有によってウォレット内部への干渉を防ぐ考え。またハードウェアウォレットに付属するICチップ内で、「乱数に基づく鍵生成」「仮想通貨用のウォレットアドレス作成」「トランザクションの署名(暗号化)」まで行い、重要な処理をオフラインで完結できるとしている。