コインマーケットキャップ(CMC)は、決済ソリューションを手掛けるGilded(ギルデッド)とともに、完全に自動化されたデジタル通貨決済ソリューションを展開した。
ギルデッドのネール・ロシュCOO(最高執行責任者)は、コインテレグラフに対し、自動化することで現在仮想通貨決済が直面している多くの問題を解決できると述べた。
「ほとんどの会社は、仮想通貨の受け入れを開始する際、基本的にこの手動の工程を実施する必要がある。顧客にウォレットアドレスを伝え、これらのアドレスをローテーションし続け、そしてもし大量の請求書があれば、全額を支払ったか照合する必要があった」
このシステムは5段階のステップで、コインマーケットのエージェントが「支払い準備完了」とすれば、顧客への請求書を自動的に生成して送信するという。クレジットカードや仮想通貨などさまざまな支払いオプションがあるという。
ステーブルコインでは、USDコイン(USDC)、ダイ(DAI)、テザー(USDT)、バイナンスステーブルコイン(BUSD)をサポートする。
支払いは米ドルに交換して銀行に送金することができる。ロシュ氏は、「仮想通貨を恐れている企業で、スタッフが仮想通貨の専門知識を必要とせずに、デジタル決済を処理するツールを持つことができる」と述べている。
また、ウォレットやカストディアンの準備ができていない会社なども使用できるとし、以下のように述べている。
「我々は、コインマーケットキャップが請求書を生成できるようにした。顧客は、決済方法を仮想通貨なのかクレジットカードや電信送金などの伝統的な方法なのか決めるだけでよい。顧客の支払いは、ウォレットや従業員に行かずに、取引所、カストディアンに行く」
クレジットカード決済や電信送金は、通常1~2日かかり、手数料は2~5%だとしている。仮想通貨を使くことで、こういった手数料の削減になるとみている。
「ビットペイやコインペイメントのようなeコマースソリューションは存在するが、これは企業間取引(B2B)のような数千ドルの送金にクレジットカードを使いたくない場合に適している」と、ロシュ氏は説明している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン