新興国が仮想通貨の普及でリードする中、西アフリカに位置するガーナは、仮想通貨の利用に関して他のアフリカの国々に追いつく日も近いかもしれない。

ブロックチェーン分析プラットフォームのチェイナリシスが発表したレポートの中によれば、ガーナが、仮想通貨普及で先行しているケニアとナイジェリアと同様の採用レベルに達成する可能性があるという(チェイナリシスのグローバル仮想通貨採用指数でケニアは11位、ナイジェリアは19位にランクされている)。

ピアツーピア(P2P)プラットフォームPaxfulのCEOであるレイ・ユーセフ氏によると、ガーナの現在の成長トレンドとともに、地元住民のニーズは、アフリカにおける仮想通貨導入のリーダーとなる可能性を示している。

ユーセフ氏は、同社のP2P取引所におけるガーナからの総取引量は、過去2年間で400%も増加したと述べている。また、同氏は、多くのナイジェリア人がガーナを夏の避暑地と考えており、ガーナ人にビットコイン(BTC)と仮想通貨について教育していると考えている。

また、チェイナリシスは、ユーセフ氏が提供した洞察が、同社のガーナに関するデータと一致しているとコメントしている。チェイナリシスは、ガーナ以外にもサハラ以南のアフリカ諸国では、多くの住民が仮想通貨で解決できる問題に直面し続けており、仮想通貨の使用率が高くなることが予想されると付け加えている。

ガーナ銀行幹部のクワメ・オッポン氏は、アフリカマネー&DeFiサミットでのコインテレグラフとのインタビューで、同国が中央銀行デジタル通貨(CBDC)のテストと準備を進めていることを明らかにした。オッポン氏によると、国内の金融包摂を促進するためにCBDCを追求しているとのことだ。同氏は、仮想通貨には多くの利点があるため、その利用には多くの可能性があると考えている。