仮想通貨の融資を手がけるジェネシス・キャピタルは、2019年の第3四半期の融資額8億8700万ドル(約964億円)となり、第2四半期の7億4600万ドル(約811億円)を超えた。10月30日に3Qのレポートを発表した。ステーブルコイン関連の融資が増加したのが貢献したようだ。

同社の第3四半期の現金ローン額(ステーブルコインを含む)は著しい増加をみせた。アクティブ融資ポートフォリオの31.2%となり、第2四半期の23.5%、昨年末の14.0%を上回った。同社によれば、米ドルとステーブルコインの需要が、仮想通貨ローンの減額分を相殺したという。

第2四半期に続き、新たな「米ドル融資に対する国際的な根強い需要」があり、ほとんどがUSDコイン(USDU)パクソス・スタンダード・トークン(PAX)といったステーブルコインによるものだったとしている。

ジェネシスは今年、現金貸付残高約2000万ドル(約22億円)で開始。第2四半期に「穏やかな成長」で4000万ドル(約44億円)に、第3四半期で4倍近く増加し、9月中旬には1億6000万ドル(約174億円)の最高値を記録した。現在、1億4000万ドル(約125億円)だという。

同社はまた、アクティブなビットコイン融資が占める割合が、第1四半期終わりの68.1%から50.2%に減少したとしている。一方で、アルトコイン融資は第3四半期で成長をみせており、イーサリアム(ETH)が前期の4%未満から7.5%に増加した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版