仮想通貨レンディング企業ジェネシス・グローバル・トレーディングが米ニューヨークで連邦破産法第11条の適用を申請したため、仮想通貨コミュニティのメンバーはソーシャルメディア上でこの件に関する考えを表明している。

誰も責任を取らないという意見から、仮想通貨レンディングのコンセプト全体を「愚かだ」というレッテルまで、コミュニティメンバーは仮想通貨業界における終わりのない倒産劇の最新の事例について考えを述べている。

これら倒産劇における勝者は、破産弁護士だけだろうという意見もある。ボイジャーの債権者と名乗る人物によると、顧客の資金は弁護士への数百万ドルの支払いに使われ、最後には「誰も責任を取らない」と述べている。

仮想通貨取引所ジェミナイの共同創業者であるキャメロン・ウィンクルボス氏は、今回の破産は「良いニュース」であり、ジェミナイのユーザーがお金を取り戻すことにつながると主張した。あるコミュニティーのメンバーはウィンクルボス氏のツイートを批判し、ユーザーが被害者であると繰り返した。このユーザーによると、ジェミニは、提携する前にジェネシスのビジネスのやり方についてデューデリジェンスを行わなかったため、「同罪」であるという。

一方、ある仮想通貨アナリストは、業界が直面した最近の倒産を通じて、仮想通貨会社がどのように潜在的につながっているかを示す図を作成している。アナリストによると、ジェネシスの破綻は、仮想通貨のレバレッジサイクルを明らかにするとのことだ。

仮想通貨を取り巻くネガティブな雰囲気にうんざりしているのか、一部のコミュニティメンバーは仮想通貨企業に対する信頼の欠如を表明した。あるツイッターユーザーは、米国を拠点とする企業はすべてつながっているため、人々はもう信用できないと述べている。ドージコイン(DOGE)のクリエイターであるビリー・マーカス氏もこの問題についてコメントし、仮想通貨レンディングのコンセプト全体を「愚か」と称し、関係者を「バカ」と呼んでいる。