デジタル・カレンシー・グループ(DCG)は、破産した子会社ジェネシス・グローバルの債権者に対する新しい合意案を提案した。それによると、ジェミナイ・アーンのユーザーも債権全額をほぼ回収できる見込みだ。
9月13日の新しい提出書類で、DCGは「無担保債権者に対して70-90%の回収が見込まれ、その回収額には仮想通貨も大きな割合で含まれる」との概要を示した。
さらにこの計画では、ジェミナイからの貢献がなくても、ジェミナイ・アーンのユーザーに対する債権の回収率は「おおよそ95-110%」と見込まれている。
この提出書類において、同社は「もしジェミナイが提案された合意に基づき、以前と同様にジェミナイ・アーンのユーザーに1億ドルを提供することに同意すれば、ジェミナイ・アーンのユーザーが全額以上を回収することに疑いはないだろう」と述べている。
ジェミナイ・アーンは、仮想通貨取引所ジェミナイがジェネシスからの資金提供を受けて実装したサービスだった。ジェネシスの破産と資金の出金凍結により、ユーザーは影響を受けた。
ジェネシスの破産申請は2023年1月に行われ、これは2022年11月の大規模な流動性危機をきっかけとしたドミノ効果の結果だった。報道によれば、同社は最大の債権者であるジェミナイを含む、35億ドル以上の負債を抱えている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン