米仮想通貨取引所ジェミニ 大手監査法人によるセキュリティ監査を完了 「仮想通貨企業では世界初」

ウィンクルボス兄弟が運営する米国の仮想通貨取引所ジェミニは、大手監査法人によるセキュリティ監査を完了させた。ジェミニが29日のブログ投稿で明らかにした。同社は仮想通貨取引所およびカストディアン(保管サービス業者)として「世界初」だとしている。

大手監査法人のデロイトが監査を実施した。今回の監査は「セキュリティ・オーガニゼーション・コントロール(SOC)2」と呼ばれるもので、米国公認会計士協会(AICPA)が認定する内部統制やサイバーセキュリティなどの基準を満たしているかどうかを調べるものだ。

発表によれば、ジェミニは仮想通貨企業の中で、この監査を受けた世界初の企業だという。監査では、ジェミニの取引アプリケーションやインフラストラクチャ、顧客データベース、仮想通貨を保管するストレージシステムなどをレビューした。

ジェミニよると、同社はSOC2のタイプ1テストの監査を完了させた。加えて、2019年中にはタイプ2のレビューも取得するという。この追加的なレビューで「内部統制の有効性をさらに検証していく」としている、

ジェミニは今年はじめ、ニューヨークで大々的なプロモーションキャンペーンを展開したばかり同社は「仮想通貨にはルールが必要」「混沌なき仮想通貨を」といったコピーを地下鉄やタクシー、ビルボードなどに掲載した。

ジェミニ側は「仮想通貨市場は、投資家たちに従来の取引市場と全く同じように保護を提供するべきだと考えている」と説明している。今回のセキュリティ監査も、ジェミニのルールに基づく仮想通貨市場構築への一環だとみられる。

ウィンクルボス兄弟(Winklevoss twins)とは、起業家、経営者、投資家として世界的に活躍するアメリカ出身の双子、テイラー・ウィンクルボスとキャメロン・ウィンクルボス。ハーバード在学当時はFacebook創業者マーク・ザッカーバーグと交友があり、彼の構想を技術面で支えた。その後ウィンクルボス兄弟は、同氏に訴訟を起こし、得た賠償金で仮想通貨業界への歩みを進める。彼らは仮想通貨投資で巨額の富を築き、仮想通貨関連プロジェクトへの投資や自ら起業を行うなど仮想通貨の発展に寄与。ベンチャーキャピタルのウィンクルボスキャピタルの運営、仮想通貨取引所「ジェミニ」の設立、また米証券取引委員会(SEC)にビットコインETFの申請を行うなど精力的な活動は仮想通貨業界を超えて常に注目を集めている。

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