イギリスとEU(欧州連合)との通商交渉が難航するとの懸念は強く、ポンドの上値は重い。13時時点のポンド・ドルは1.3を割り込み、ポンド円も142円前後での推移となっている。
昨日の米国市場ではリスクオンの流れが続き、ドル円は110円まで円安が進んだ。中国のコロナウイルス感染への懸念は根強いものの、市場のムードはリスク選好の雰囲気が強まっている。しかし、ポンドを積極的に買う動きは見られない。
米ドル指数が強いことも懸念材料だ。昨日の米ドル指数先物は98.450まで上昇し、年初来高値を更新している。昨年11月29日の高値98.495を上回ると、高値追いの展開になるだろう。ドル指数の上昇は、ポンド・ドルの売り材料になる。今後もドル指数の動きに警戒が必要だ。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 141~143円
ポンド・ドルのチャートは、以下の通り。
100日移動平均線(1.289)がサポートラインになるかが注目される。ただ、今夜の米雇用統計が強い内容になれば、米ドルが買われる展開が予想されるので、下落リスクに警戒が必要だ。
続いて、ポンド円のチャートは以下の通り。
ポンド円も上値が重い展開が続いている。ポンド・ドルが売られれば、4日の安値140.94円を目指す展開になるだろう。