12日の総選挙で与党・保守党が過半数の議席を確保したことから、1月末の期限までにイギリスがEU(欧州連合)を離脱することは、ほぼ確実視されている。

しかし、ジョンソン首相が移行期間の延長を法律で禁止する意向を示したことで、マーケットの関心は離脱移行期間を巡る問題に向いている。離脱移行期限内にイギリスとEUが貿易協定を結べなかった場合、「合意なき離脱」に近い状態になるからだ。

今週はクリスマス休暇に入ることで多くの市場が休みになり、流動性の低下が予想される。マーケットではリスクオンの流れが続いているが、ポンドはボラティリティが高いこともあり、仕掛け的な売りに注意が必要だ。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 141~142.70円

上値は20日移動平均線(142.70円)が意識されるだろう。19日の安値141.96円を割り込むと下値模索の展開になりそうだ。ポンド・ドルの1.3割れにも注意したい。