昨日の英雇用統計では、失業保険申請件数が1.49万件と予想の2.26万件を下回ったことや、平均賃金の伸びが3.2%と予想の3.1%を上回ったことからポンドが買われ、ポンド・ドルは1.3083まで上昇。ポンド円も143.98円まで上昇した。

しかしCDC(米疾病対策センター)が、米国でも新型肺炎の感染者を確認したと発表するとリスクオフの流れに。低リスク通貨とされる円には買いが入り、ポンド円も143.19円まで下落した。

12時34分時点のNYダウ先物が100ドル前後戻すなど、本日はリバウンドの動きになる中、ポンド円も143円台半ばまで戻している。しかし、24日から始まる中国の旧正月(春節)の間に移動する人は30億人と見込まれているので、しばらく警戒が必要だろう。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 142.50~144.0円

今月30日の利下げ懸念や新型肺炎によって、積極的にポンドの上値を買う動きはないものの、20日移動平均線(143.08円)をキープしている。テクニカル的には横ばい推移が続きそうだが、下値には警戒が必要だろう。