ポンドの下げが止まらない。イギリス下院の総選挙で保守党が勝利し、EU(欧州連合)離脱の道筋が見えたものの、「移行期間」中に通商交渉がまとまらない懸念がでてきているからだ。
通商交渉がまとまらない場合、実質的な「合意なき離脱」と変わらない状況になるため、ポンドに売り圧力がかかっている。
ポンド・ドルとポンド円ともに選挙後の上昇分を失っており、ポラティリティが高い状況が続いている。
今日は18時半の第3四半期GDP(市場予想は前期比0.3%)が注目されるが、EU離脱の先行き懸念の方が大きいだろう。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 141~143円
まずは、ポンド・ドルのチャートから確認していこう。
20日移動平均線を下回り、調整色が強まっている。節目の1.3台をキープできるかに注目だ。
ポンド円のチャートは以下の通り。
ポンド円も20日移動平均線を割り込んでいる。昨日の安値141.99円を割り込むと、下値模索の展開になるだろう。