昨日のポンド・ドルは1.1466まで下げ、1985年3月以来となる約35年ぶりの安値をつけた。新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の混乱を警戒し、リスク回避の米ドル買いが続いているからだ。
新型コロナウイルスの感染拡大は英国でも広がっている。18日の感染者数は約2,600人と前日から700人増え、ジョンソン首相は20日から全国の学校を当面閉じると発表した。
金融機関や企業が手元資金の確保に走り、ドル需要がひっぱくしていることも、ポンド売りにつながっている。株式市場の混乱も続いており、FTSE100種総合株価指数は214.32ポイント(4.05%)安の5,080.58で引けた。
ポンド円も昨日は124.18円まで下落し、2019年8月の安値126.55円を大きく下回っている。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
本日のポンド円予想レンジ 123~127円
ポンド円とポンド・ドルのチャートは以下の通り。
ポンド円は大幅に下落しているが、ポンド・ドルの下げ止まる兆しが見えないので、本日も上値の重い展開が続くだろう。ポンド・ドルが1.1台をキープできるかに注目している。