昨日発表された、英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことからポンド売りが優勢になる場面もあったが、その後は切り返し。ポンド・ドルは1.3ドル台を回復し1.3061まで上昇。ポンド円も13時15分現在、143円台半ばでの推移となっている。

注目されていた米中貿易協議「第1段階合意」の文書の署名が行われたが、為替市場では目立った反応が見られなかった。

ポンドに関しては、30日の英中銀政策金利で利下げがあるのかどうかに関心が集まっている。先週、カーニー英中銀総裁がハト派姿勢を示したことや、他の英中銀委員の利下げ示唆発言もあり、ポンドには売り圧力がかかっているからだ。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 142円~144円

ポンド円のチャートは、以下の通り。

徐々に下値を切り上げているが、積極的に上値を買う動きにはなっていない。ポンド・ドルのチャートも確認してみよう。

ポンド・ドルは、20日移動平均線(1.307)や転換線(1.3083)が上値抵抗になっている。現在の水準だと雲の中に入る確率が高く、下抜けに警戒が必要だ。