14時53分時点のポンド円は140.47円とNY終値に比べ31銭ほどの円安で推移している。

昨日は保守党の支持率上昇やブレグジット党の対抗馬擁立見送り報道を受けて、ポンド円は139円前半から140円半ばまで上昇した。

ただ、英国経済は低迷している。昨日発表された第3四半期のGDP(国内総生産)の伸び率は前期比プラス0.1%。かろうじてリセッション(景気後退)を示す2期連続のマイナス成長を逃れたが、世界経済の低迷やEU離脱に対する懸念で製造業が打撃を受けた。

本日は18時半の失業保険申請件(市場予想24,200人)と失業率(市場予想3.9%)が発表される。選挙の行方に注目が集まるが、経済指標もチェックしておきたい。

テクニカル分析

ポンド円予想レンジ 139.40~141.50円

10月に130円から140円まで急騰したが、現在は140円前後でのもみあい。米中貿易協議の不透明感に加え、12月12日の総選挙を控えて動きづらい展開となっている。本日の上値は直近高値の141.50円が抵抗になるだろう。下値は昨日・一昨日の安値である139.40円前後が意識されそうだ。

ポンド円の週足もチェックしておこう。

ポンド円週足

ポンド円は、今年3月の高値148.91と8月の安値126.55の61.8%戻しを達成している。年末にかけて高値を取っていきたいところだが、選挙結果を見極めてからになるだろう。