昨日は、第4四半期GDPが前年比1.1%と予想の0.8%を上回ったことが好感されてポンドは買われたが、カーニー英国中央銀行総裁が低金利は長期にわたり続く可能性を指摘しただけでなく、利下げの可能性を示唆するとポンドの上値は重くなった。
ポンドはイギリスとEU(欧州連合)や米国とのFTA(自由貿易協定)の難航が見込まれていることから、下値リスクに警戒が必要。さらに、第4四半期GDPは予想を上回ったが、2018年序盤以来の低水準だった。景気減速への警戒感が高まっていることで、利下げ観測が再燃する恐れもある。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 142円~142.70円
ポンド・ドルのチャートは以下の通り。
100日移動平均線(1.29)で反発。ただ、20日移動平均線(1.302)が上値抵抗ラインになりそうなので、狭いレンジでのもみあいとなるだろう。
続いて、ポンド円のチャートは次の通り。
ポンド円も142円台をキープしそうだが、20日移動平均線(142.70円)を抜くのは難しそうだ。ポンド・ドルの上値も重いので、ドル円が110円台に突入するなど円安が進むかどうかがカギとなりそうだ。