米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長は、多くの資産管理者がビットコイン(BTC)現物上場投資信託(ETF)の申請承認または拒否の最終決定を待っている中、ソーシャルメディアプラットフォームX(旧Twitter)上で一連の投稿を行った。
1月8日のX上の投稿でゲンスラー氏は、ビットコインETFに特に言及することなく、仮想通貨投資家にいくつかの注意点を呼びかけた。SEC委員長によると、資産管理者は仮想通貨投資商品を提供することで連邦証券法に「遵守していない可能性がある」とし、仮想通貨は「非常にリスクが高く」「しばしば変動が激しい」と述べている。
ゲンスラー氏は、「詐欺師たちは、仮想通貨の人気上昇を利用して、個人投資家を詐欺に誘い込んでいる」と述べた。「これらの投資は、偽のコイン販売、ポンジ・ピラミッドスキーム、そしてプロジェクトプロモーターが投資家の資金と共に姿を消すという窃盗で満たされている。」と非難した。
1⃣ Those offering crypto asset investments/services may not be complying w/ applicable law, including federal securities laws. Investors in crypto asset securities should understand they may be deprived of key info & other important protections in connection w/ their investment.
— Gary Gensler (@GaryGensler) January 8, 2024
ゲンスラー氏の発言は、複数のビットコインETF発行者が、改訂されたS-1申請書をSECに提出した約2時間後のUTC午後3時40分に行われた。米国での投資商品の承認に向けて最後の動きの一つであるが、SECが一つまたは複数を同時に承認するかどうかは不透明だ。ビットコインETFを申請しているのはヴァルキリー、ウィズダムツリー、ブラックロック、ヴァンエック、インヴェスコ、ギャラクシー、グレイスケール、ARKインベスト、21シェアーズ、フィデリティ、ビットワイズ、フランクリンテンプルトン。
多くの人々は、数年間にわたる多くの資産管理者からの申請にもかかわらず、ゲンスラー氏がSECで仮想通貨ETFを承認していないことを批判している。一方でカナダの規制当局は、2021年から取引所でビットコインETFの上場を許可した。
Explore 'Gary Gensler's ETF Dilemma' in our latest comic! As the ETF decision day nears, can Gary Gensler keep saying no? Share your thoughts below! pic.twitter.com/ujSOkz0Sg6
— Cointelegraph (@Cointelegraph) January 4, 2024
1月8日には複数の企業がフォームS-1を修正した。1月5日の多くの19b-4提出に続く動きで、予想されていたものであった。 SECが仮想通貨ETFの米国取引所への上場を認めるための前進を示唆するものではあるが、承認を保証するものではない。
SECは依然として申請を拒否する選択肢を持っているが、他のETFに対して以前使用していた理由とは異なる理由で拒否する必要がある。8月には、連邦裁判所がSECにグレイスケールのビットコインETF申請を再検討するように命じた。