マイケル・ノヴォグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタルとアニモカ・ブランズ共同創設者ヤット・シウ氏が、1708年製のストラディバリウス・バイオリンをトークン化し、数百万ドルのローンの担保として利用した。
6月4日、ギャラクシーはシウ氏に貸し付けを行い(金額は非公開)、シウ氏は所有する316年前に製作されたバイオリンを担保とした。仮想通貨企業ギャラクシーは、このバイオリンを非代替性トークン(NFT)に変換し、シウ氏がローンを返済するまでNFTと物理的なバイオリンの両方を保有する。

このアンティーク・バイオリンは「エンプレス・カテリーナ」と呼ばれている。ギャラクシーとシウ氏はローンの金額を公開していないが、数百万ドル規模であるという。香港に拠点を置くカストディアンが、シウ氏とギャラクシーが移動させることに同意するまでバイオリンを保管する。
このバイオリンは300年以上の歴史を持つストラディバリウス・バイオリンであり、かつてロシアの皇帝エカチェリーナ2世が所有していた。楽器オークションハウスのタリシオによれば、このバイオリンの来歴は300年以上にわたり記録されている。
タリシオによれば、ロシアの大使がヴェネツィアでこのバイオリンを購入し、1741年から1762年までロシア帝国を支配したエリザベス・ペトロヴナ女帝に贈ったと報告している。彼女が亡くなった後、このバイオリンは後継者であるエカチェリーナ2世に渡された。シウ氏は昨年のオークションでこのバイオリンを900万ドルで取得した。
資産のトークン化と貸付
ギャラクシーのトークン化担当副社長であるトーマス・カウアン氏は、物理的資産をトークン化する能力が仮想通貨貸付の状況を変える可能性があると述べた。デジタル資産のボラティリティが高いため、仮想通貨に結びついた担保は通常非常に多額になる。
ブルームバーグのインタビューで、カウアン氏は物理的資産をトークン化することで、より多くの貸付が可能になると語った。今日ではバイオリンかもしれないが、将来的には不動産にまで広がる可能性があると考えている。
5月のNFT売上
5物理的資産のトークン化にNFTが利用される一方で、デジタルコレクティブルの売上は5月に急落した。データトラッカーのクリプトスラムによれば、5月のNFT売上高は54%減少した。
2024年4月にはNFTの売上高が10億ドルを超えたが、5月には6億2400万ドルにとどまった。主要なNFTブロックチェーンであるビットコイン、イーサリアム、ソラナの売上も大幅に減少した。
PR記事「新規口座開設等で最大6000円相当もらえる!先物取引 コピトレで有名な仮想通貨取引所ビットゲット【特典出金可】」