仮想通貨(暗号資産)取引所FXCoinが、SBIホールディングスなどと連携して、仮想通貨の価格変動リスクを回避する仕組みを構築することがわかった。日経新聞が報じた。
現物取引では企業が仮想通貨で送金し、一定期間後に他の企業が受け取り、法定通貨に換金する際に変動リスクがある。価格が固定できる外国為替と同様の仕組みを構築し、機関投資家需要を狙う。
実証実験は11月にも始める。SBIホールディングスはFXCoinに出資している。
用いる仮想通貨はXRP。送金企業がSBIからXRPを購入し、受取企業に送金する。受取側はFXCoinとスワップ契約を結ぶことで、価格変動リスクを回避する。クロスボーダー送金の場合は、現金に比べてコストを3割ほど下げられる利点がある。
FXCoinの大西知生社長は、外国為替市場の取引の約半数はスワップ取引であることから、日経新聞に対し、「企業や機関投資家が仮想通貨を利用しやすくするにはスワップ取引が欠かせない」と意義を強調した。