ビットコイン強気派として知られるファンドストラット代表のトム・リー氏が、米経済番組CNBCのインタビューに対して仮想通貨の冬の時代が終わったと指摘し、ビットコインの最高値更新は2020年頃になると予想した。

ビットコイン強気派トム・リー節が完全に復活したようだ。リー氏は、仮想通貨の冬の時代が終わったことを示す11のサインについてリポートを公開したと発表し、以下の3つをとりわけ重要なものとして紹介した。

・ビットコインのブロックチェーン上での取引量の増加
とりわけハイパーインフレーションに苦しむベネズエラやトルコからの増加が多く、全体の増加率の3割ほどを占めたと言う。

・200日移動平均を突破
4月2日にビットコインは、200日移動平均を突破した。リー氏は、かねてからこの水準を重視していた。

・OTC(店頭)取引の活況
リー氏は、機関投資家の取引動向を図る上でOTC市場を重視。ファンドストラットが独自で調査したところによると、OTC取引企業の顧客の数が60%~70%増えている。

リー氏は、2020年頃にはビットコインが最高値を更新すると予想した。

さらにリー氏は、米国株式市場との仮想通貨市場を比較。S&P500が大きく動く時は仮想通貨もその後大きく動くのだが、現在S&Pから仮想通貨市場は標準偏差2.5ほど離れているとし、もしその差を埋めることになればビットコインは1万4000ドルになることを示していると話した。

今月13日、リー氏は独自開発した「ビットコイン・ミゼリー・インデックス(BMI)」が2016年以来で最高値をつけたと発表。ビットコイン弱気相場が3000ドルで底を打っていたことを示しているという見方を示した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Fundstrat’s Tom Lee Predicts New All-Time Highs for Crypto by 2020