FTX破産財団は、元顧客や債権者への返済資金を回収するため、仮想通貨取引所バイビットと2億2800万ドルの和解に合意した。
この和解により、FTXはバイビットに保有している1億7500万ドルのデジタル資産を引き出し、5,300万ドル相当のBITトークンをバイビットの投資部門であるミラナ社に売却することが可能になる。
FTXの弁護士は、主張には根拠があるものの、訴訟は煩雑になると指摘した。
「原告の返還請求、自動停止の違反、詐欺的および優先的な移転は争われており、リスクが伴う。いずれにせよ、さらなる訴訟は時間と費用がかかる」
和解案は裁判所の承認が必要で、両者間の合意を承認するための審問は2024年11月20日午後2時(東部時間)に予定されている。
FTX and Bybit settlement motion. Source: Bloomberg Law
FTX破産財団がバイビットを提訴
FTXは2023年11月にバイビットとミラナに対して10億ドルの訴訟を起こした。バイビットとミラナがFTX幹部との「VIP」アクセスや親密な関係を利用して、FTXの最終的な崩壊直前に約3億2700万ドルのデジタル資産と現金を事前に引き出したと主張した。FTX破産財団の弁護士は、ミラナらが崩壊の初期段階でFTXチームから優先的な引き出し特権を与えられ、それがデータベースで追跡されていたと語った。
バイビットに対する訴訟は、FTX財団と元取引所の法律顧問が長年にわたる破産手続きの中で直面した多くの法的紛争の一つだ。
2024年10月7日にジョン・ドーシー判事がFTX再編計画を承認した後、FTXの投資家たちは法律事務所サリバン&クロムウェルに対する訴訟を自発的に取り下げた。同事務所はFTXがまだ運営されていた時に複数の取引でFTXを代表していた。
FTXの債権者グループは、同法律事務所がFTXの詐欺に関与しており、同社の法律顧問としての役割を続けることで経済的利益を得ていたと非難していた。
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