仮想通貨デリバティブ取引所FTXは、米プロバスケットリーグ(NBA)のマイアミヒートのホームスタジアムの命名権を取得した。ホームスタジアムを「FTXアリーナ」と名付けることで、19年間で1億3500万ドルのパートナーシップ契約をマイアミ・デイド郡と合意に達した。

FTXは、26日にマイアミ・デイド郡の郡政委員会の承認を待って、NBAの命名権を取得する仮想通貨業界の最初のメンバーになる予定だ。

FTXは2040年までパートナーシップ契約を結ぶことになる。3月23日のマイアミ・デイド郡のプレスリリースの中で、FTXのサム・バンクマン-フリードCEOは次のように述べている。

「この機会は、象徴的な建物に私たちの名前を付けるだけではない。これはマイアミとその周辺都市で成長している多様なコミュニティに価値を提供するだけでなく、チャンピオンシップコミュニティ、チャンピオンシップ組織、およびチャンピオンシップ文化に参加する機会になる」

マイアミヘラルドによると、建物の命名権を管理するマイアミ・デイド郡は、必要経費などを差し引くと、2040年まで約9000万ドル相当の支払を受け取ることになるという。これらの資金は、デイド郡内での銃による暴力や貧困との戦いのために使われるという。

FTXは2019年のサービス開始以来、積極的に業務を拡大させている。

昨年8月には、FTXはBlockfolio(ブロックフォリオ)を1億5000万ドルで買収している。これは仮想通貨ポートフォリオ追跡アプリで600万人のユーザーを持つ。