インターネット上で「Deepak.eth」という名前で活動するブロックチェーン・インフラ企業Chainの創設者は、ツイッターで自分の非代替性トークン(NFT)コレクションの売却を発表した。
Deepak.ethは、このコレクションは最高額の入札者に売却されるか、さもなければ所有権の80%を売却する「フラクショナルDAO」に入れられるとツイートした。Chainの創設者によると、コレクションは8,000ETHの価値があるという。これは記事執筆時点では約1025万ドルとなっている。
このコレクションには、NFTiffとフィジカルペンダントを含むTiffany Punks、Bored Ape Yacht Club(BAYC)やMutantsのキャラクターなど、高額なNFTが含まれている。
11月10日、Deepak.ethはTwitterでスレッドで、NFT売却を決めた理由として、最近のFTXの混乱に言及した。
同社は夏にアラメダとの関係を切ったものの、取引でFTXを利用しており、最近も同取引所に大規模な入金を行ったという。Deekpak.ethによると、これらの資金は動かせず、出金を待っている状態であり、そのため、他の手段でデジタル資産の流動性を確保する必要が生じたという。
Bored Ape Yacht Club(BAYC)などの人気コレクションの取引量は最近減少しているが、これらのシリーズのNFTは、以前は数百万ドルの市場価値を有していた。
ツイッターのコミュニティでは、この出品を「NFTコレクションの聖杯」と呼んでいる。多くの人がDeepak.ethに励ましの言葉を送っている。
これはFTXのスキャンダルから生じた多くの余震の一つだ。このスキャンダルによって、業界は傷つき、規制当局が攻勢をかけ、他の取引所も透明性を証明しようと躍起になっている。
マーケットメーカーのジェネシス・トレーディングは、FTXの取引口座に約1億7500万ドル相当の資金がロックされていることが明らかになった。ギャラクシーデジタルもFTXに4800万ドルの資金がロックされているとしている。