仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所FTXが、ビットコイン(BTC)のハッシュレート先物を開始すると発表した。これはビットコインのマイニングの難易度をもとに先物取引を行うものだ。

FTXは今回の先物について、次のように説明している。

「ハッシュレートを正確に測定することは不可能だ。ブロック時間と難易度から概算するのが最善の方法だ。ただし、難易度の調整により、10分のブロック時間を維持しようとすると、長期間にわたる平均ハッシュレートは平均難易度に比例する。つまり、大まかにいえば、難易度先物はハッシュレート先物と同様に振る舞うはずだ」

このハッシュレート先物は、四半期はじめで開始し、四半期末で終了する形となっている。たとえば2020年7月から9月にかけてのビットコインのマイニングの平均難易度が対象となる。

FTXでは、2020年3Q、同年4Q、21年1Qを対象とする先物を立ち上げている。

ハッシュレート先物に対して、マイニング企業は大きな関心を持っているという。

仮想通貨メディアのザ・ブロックでは、マイニングプールF2Ppplのビジネスディレクターが、FTXのハッシュレート先物により「これまでマイニングファームがリスクをヘッジするメカニズムが限られていた」状況を改善することになるとコメントしている。